
こんにちは、パーソナルトレーナーの岡本颯です。
ニュースでは「パーソナルトレーニングで怪我をした」という話を見聞きすることがありますが、正直、実際にそんなケースがあるのか半信半疑でした。ですが、最近お越しいただいたお客様から直接話を聞き、思わず「マジか…」と声が出てしまいました。
目次
📌 お客様の情報
• 年齢:50代男性
• 筋トレ歴:6ヶ月(僕のところに来た時点)
• 運動歴:学生時代に運動経験あり(現在はブランクあり)
• 筋トレ初心者
🧨 起きた出来事
そのお客様が以前通っていたジムでは、筋トレを始めたばかりなのに50kgのバーベルでスクワットをやらされたとのこと。
結果として、腰を痛めかけてトレーニングを中断するハメに。
僕が実際にその方の動きを確認すると、フォームはまだ不安定。
25kgのバーベルでさえフォームが崩れ始める状態でした。
💡 トレーナーとしての評価
はっきり言って、その状態で50kgを背負わせるのは危険です。
フォームが固まっていない状態で重量を上げていくのは、「基礎ができてないのに家を建てるようなもの」。いずれ崩れます。
お客様本人から「50kgでやりたい」と言われたとしても、トレーナーはそれを止める責任があります。
トレーナーの役割は「できること」と「やるべきこと」を見極めて、安全で効果的なトレーニングを提供することです。
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💬 「トレーナーが自分と同じことをお客様にさせる」は本当に危険
トレーナーの中には、こんなタイプが実在します。
「自分がやって効果あったから、お客様にもやらせる」
「俺は100kgいけるから、50kgなんて軽いでしょ」
これはまったく別問題。
お客様と自分は別の存在です。
• 年齢
• 性別
• 筋力
• 柔軟性
• 関節可動域
• トレーニング歴
• 既往歴(腰痛・膝痛など)
すべてが違うのに、**「自分と同じトレーニングをさせる」**というのは、トレーナーとして無責任です。
⚠ 実際にあったパーソナルトレーニング中の事故例
パーソナルトレーニングでの事故やトラブルは、報道やSNSで散見されます。以下に、実際に報道された・SNS上で話題になった事故例をいくつか紹介します。
① ベンチプレス中にバーベルが喉元に落下(男性死亡)
- 概要:パーソナルトレーニング中、バーベルを補助なしで挙げさせ、喉に落下。死亡事故に。
- 原因:補助の不在、重量の設定ミス、安全装置なし。
② デッドリフト中に腰椎椎間板ヘルニア発症
- 概要:正しいフォームが身についていない状態で高重量を指示され、トレーニング中に激痛→診断はヘルニア。
- 原因:フォームの指導不足と過負荷。
❗優秀なトレーニー=優秀なトレーナーではない
素晴らしい身体を持っていても、それがそのまま「良い指導者」であるとは限りません。
• 自分を変える力と
• 他人を変える力は別物です。
理想は、素晴らしい身体を持っていて、なおかつ再現性のある指導ができるトレーナー。
逆に、トレーナー自身の体型が崩れているようなら、それはもう論外です。
✅ まとめ:あなたの体を預ける「相手」は選ぶべき

パーソナルトレーニングは、あなたの体と時間、そしてお金を投資する大切な選択です。
・いきなり高重量をやらせる
・フォームを見極めずに進める
・自分の成功体験を押しつける
こういったトレーナーにあたってしまうと、逆に身体を壊してしまうリスクもあります。
ぜひ、自分に合った、安全で的確なトレーニングを提供できるトレーナーを選んでくださいね。
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