
こんにちは。パーソナルトレーナーの岡本颯です。
今回は**「休息」こそが最大のトレーニングかもしれない**というテーマで、僕自身の実体験をお話しします。
目次
◆ MAX更新が止まっていた3週間
その当時は毎週金曜日にデッドリフトのMAX更新を試すプログラムを組んでいました。
分割法でガッツリやり込み、月〜土の6日間はトレーニング漬け。
でもあるとき、160kgで3週連続停滞。
上がる気配もなく、正直「この体重じゃ無理かもな…」とあきらめムード。
◆ たまたま1週間トレーニングができなかった
そんな矢先、翌週は仕事や予定が立て込んでいて、ジムに1回も行けなかったんです。
仕方なく迎えた金曜日、試しにデッドリフトをしてみたら…
なんと180kgがスルッと上がった。
今まであれだけ重く感じていたのが嘘のように。
◆ なぜ突然20kgも伸びたのか?
これにはいくつかの理由が考えられますが、特に大きいのは以下の2点です。
【1】神経系(CNS)の回復
筋力向上の要素には「筋肥大」だけでなく、「神経系の適応」が大きく関係します。
筋肉を動かすには、中枢神経(脳・脊髄)→運動神経→筋肉という一連の流れが必要です。
高強度トレーニングを繰り返すと、神経系にも**“疲労”**が蓄積され、出力が落ちることがあります。
神経系の疲労は以下のような症状で現れます:
- 高重量がやたら重く感じる
- 技術的に安定しない
- 反応速度や集中力の低下
神経系の回復には少なくとも数日〜1週間が必要とされており、筋肉の回復よりも遅れる場合も。
このため、神経疲労が抜けたことで筋出力が回復し、一気に記録が伸びた可能性が高いです。
【2】疲労が慢性化していた
当時は「まだ動けるから大丈夫」と思って、疲労を無視して無理していたのも事実です。
見た目や自覚がなくても、体内では確実にダメージが蓄積していたのでしょう。
たまたま1週間休んだことで、それまで蓄積されていた疲労が一気に抜けたのかもしれません。
◆ 休むことは、トレーニングの一部
筋トレをしている人なら誰しも、
「休んだら筋肉が落ちるかも…」
「ルーティンを崩したくない…」
そう感じることがあると思います。僕自身もそうでした。
でも、休養は筋肉を育てるための重要なプロセス。
むしろ「質の良い休息」が取れていないと、伸びるものも伸びません。
◆ 使用していたパワーグリップについて
ちなみに、当時のデッドリフトではパワーグリップを使用していました。
僕が使っていたのは、ゴールドジムのパワーグリップ(GOLD’S GYM )

以下のようなメリットがあります。
- 握力の消耗を軽減 → フォーム維持や背中の刺激に集中できる
- 高重量でも安心して引ける → グリップが滑りづらく、リフトの安定性アップ
- 手のひらの痛みも軽減 → 長期的なトレーニング継続にも有利
この日は握力に意識を割かずに神経系の出力に集中できたことで、結果的に記録が伸びた可能性もあるかもしれません。
パワーグリップに関する詳しい記事はこちらから↓
◆ まとめ|伸び悩んだら「休んでみる」選択肢も

今回の体験で、「トレーニングを続けることだけが正解じゃない」と強く実感しました。
- 停滞している
- 高重量がやたら重く感じる
- 意欲が湧かない
こういった時は、思い切って1週間休んでみる勇気も必要です。
回復もトレーニングの一部。
長い目で見て、自分の体とちゃんと向き合うことが、結局は最短ルートだったりします。
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